3Dスキャナーによる現場調査

建築物工事においてこんなお悩みありませんか?

建築改修の際、必要な図面が手元にありません。

保有している図面が現状と一致しない問題があります。

設備やプラント機器、配管の3Dモデリングを通じて、新設備の導入や施工計画を立てたいと考えています。

BIMモデルを作成して、効果的な維持管理を実現したいです。

御社のお悩みを解決します!

弊社の3Dスキャナー計測サービス

現場を丸ごと持ち帰れる

3Dスキャナーお問い合わせアンケートはこちら

3Dレーザースキャン測量の7つメリット

1.コスト削減 

時間と作業人数の削減により、経済的な負担を大幅に軽減します。

2.安全性の向上

危険な現場作業のリスクを最小限に抑え、作業員の安全を確保します。

3.360°図面確認

ここは段落ブロックです。文章をここに入力してください。

4.効果的なコミュニケーション

現場にいないスタッフも3Dモデルを通じてプロジェクトに参加し、意見交換が行えます。

5.改修工事の効率化

図面化されていないインフラや建造物のモデル化により、改修計画の精度を高めます。

6.アクセス困難な場所の計測

物理的な接触が不要なので、立ち入りが困難な場所も安全に計測できます。

7.迅速な変更対応

PC上でのCADモデリングにより、形状や寸法の確認、干渉チェックが瞬時にでき、計画変更に素早く対応可能です。


3Dレーザースキャン計測とは

対象物にレーザー光を照射して、照射角度と反射光が戻ってくる時間から対象物の3次元座標を取得する測量方法です。

プラントや建築物などの大型構造物を高速でスキャンして「点群データ」という3次元座標(X、Y,Z)が含まれるデジタルデータとして保存されます。

点群データはPC上で形状確認や寸法測定が可能。施工改修や設備管理、3DCAD化などに活用できます。


3Dスキャナーを活用した現場調査について

改修工事において特に重要な作業は、現場での調査および実測です。3Dスキャナーを用いた計測により点群データを取得することで、事務所に戻ってからパソコン上で詳細な作業を進めることが可能になります。この手法は、手の届かない箇所や危険な場所での計測を効率的に行えるだけでなく、現場での作業時間を短縮する点でも非常に効果的です。

また、鉄工所として必要とされる溶接作業について、現場での溶接は多量の火花を発生させるため火災リスクが伴います。このため、可能な限り無火気工法を採用することが求められます。

当社では、現在も現場に出向き、調査·実測を行ったうえで施工図面を作成し、工場での加工から現場での取り付けまで一貫して対応しています。こうした経験を活かし、現場調査だけにとどまらず、多角的な視点でさまざまなアドバイスを提供することが可能です。


安全で適切な施工方法の提案


工事の内容や現場周辺の状況を的確に把握し、最適な施工方法をご提案します。また、一級建築士の資格を保有しているため、工事の詳細や現場状況を総合的に判断し、より安心で適切な対応を提供することができます。


BLK360を活用した現場調査

現場調査では、BLK360(レーザースキャナー)を使用して計測を行います。このデータは「トレンドポイント」をビューワーとして納品します。このビューワーを利用することで、断面図や平面図を自由に表示し、任意の箇所を確認することが可能です。

さらに、必要な部分のスクリーンショットを撮影し、それを汎用CAD(当社ではJWWを使用)に貼り付けることで、縮尺を調整しながら自由にトレースすることが可能です。これにより、効率的かつ正確な施工図の作成を実現します。


BLK360の特長


BLK360は非常にコンパクトで、持ち運びが容易なため狭い場所でも対応可能です。天井内部の点検口やダウンライトの穴を利用しての計測も可能で、多様な現場条件に適応します。

  • 本体サイズ: 155×80mm
  • 重量: バッテリー装着時で約850g(小型・軽量)
  • 計測範囲: 専用大型三脚を使用することで最大高さ7.5mまで対応。屋根の高さ6.0mまで計測可能。


なお、外部での調査時には雨や風の影響で計測が困難となる場合がありますので、日程の調整が必要となります。


 大型三脚 7.5mを伸ばした状態で工場の屋根を計測中


 点群と同時に写真も撮影しています。(屋根の上)

3Dスキャナー測定設備

弊社が誇る3Dスキャナー、ドイツ製ライカBLK360 G2は、これまでの時間とコストがかさむ測定作業を、効率的かつコスト削減により一新しました。わずかな時間で、現場を丸ごとデジタル化し、手元に持ち帰ることが可能になり、作業の品質を劇的に高めます。細部まで忠実に再現する能力により、ライカBLK360 G2はあなたのプロジェクトを格段に引き上げます。

測量から図面出力の流れ

1.3Dレーザースキャン計測

2.点群データの処理

wingearthで読み込んだ点群(一部編集)

Galaxy Eyeで読み込んだ点群(カラー撮影した場合はカラーで表示されます)

3.モデリング

 Galaxy Eye(CADデータ入力後)

4.採寸・図面出力

BricsCADへDXFファイルを用いて書き出し

Galaxy Eyeの機能を使用した採寸

5.BIMによる設計

BIMソフト(GLOOBE)を使用して点検用通路と手摺を入力


 ケース1:大型の築炉フードの取替工事

 この案件は、集荷したアルミを再利用するための施設で行った築炉フードの取替工事です。施設では、子供用プールほどの大きさの築炉を使用してアルミを溶かし、インゴットを製造しています。この築炉の上部に設置された大きなフードを取り替える作業が今回の主な工事内容でした。

工事期間中は築炉を停止しましたが、工事前までは稼働しており、高温環境下での現場調査は非常に困難でした。特に、改修工事直前まで築炉が使用されていたため、1週間程度は高温が続き、炉の近くでの実測や現場調査が難しい状況でした。

このような条件下で、安全かつ正確な現場調査を実施するため、BLK360(レーザースキャナー)を使用し点群データを取得しました。この技術により、直接現場に入ることなく、3次元の計測データをもとに施工図を作成することが可能になりました。

さらに、フードの最上部には直径2mの大きな煙道があり、このフード本体と煙道の正確な形状や直径を従来の方法で計測することは困難でした。また、既存の築炉が耐火煉瓦で作られており、その形状も非常に複雑であるため、BLK360を用いた点群計測が不可欠でした。

施工図の作成には、鉄骨専用CADソフト「REAL4」を使用しました。このソフトの活用により、複雑な収まりも含め、問題なく施工設計を行うことができました。その結果、無事に工事を完了することができました。


 ケース2:円形の複雑な形状の実測

 この案件は、直径20m、高さ30mの小麦粉貯蔵タンクに関連する補修工事です。工事の対象は、タンク上部に設置されたコンベアと、それを支える架台、さらにコンベアからタンクへ小麦粉を流し込む直径60cmのシュートでした。

特にシュートは円形かつ複雑な形状であり、従来の方法での現場調査が非常に難しい状況でした。このため、BLK360(レーザースキャナー)を用いて点群データを取得し、3次元の正確な形状を把握することで、施工図の作成を行いました。この技術により、従来では困難であった複雑な形状の計測も効率的かつ安全に行うことができました。

施工図の作成には、JWW(汎用CADソフト)を使用しました。正確な点群データに基づいて図面を作成した結果、現場での作業もスムーズに進み、無事に補修工事を完了することができました。



   ケース3:食品工場での耐震補強工事

   この案件は、食品工場で行った耐震補強工事です。食品工場という特性上、天井内部を開けての調査が難しく、現場調査に割ける時間も非常に限られていました。

さらに、天井下部と天井内部を関連付けて計測することが困難な状況でした。この課題に対して、点検口を利用し、BLK(レーザースキャナー)を用いて点群データをつなぎ合わせることで、天井下部と天井内部の構造を正確に把握し、それを基に施工図を作成しました。

また、一部には移動が難しい電気用の配電盤が存在し、新設するアングルブレースとの干渉が懸念される箇所もありました。しかし、事前に正確な位置を図面化し、干渉を防ぐための十分な検討を行うことで、問題なく施工を進めることができました。


ケース4:無火気工法による鉄骨補強工事

今回の案件は、ショッピングモールの壁にデジタルサイネージ用スクリーンを取り付けるための補強工事です。既存の壁は円弧の一部で曲線状になっており、内部の鉄骨構造も直角方向への剛性がほとんどないという特殊な条件下での作業でした。

さらに、現場調査は店舗の営業終了後である夜9時以降に限定され、体力的な負担が大きいだけでなく、作業時間の制約も課題となりました。加えて、内部の鉄骨には耐火被覆が施されており、BLK360(レーザースキャナー)による点群測定も通常より困難な状況でした。

これらの課題を解決するため、梁の両端部の耐火被覆を一部剥がし、梁自体の寸法、形状、および方向を正確に把握しました。そのデータを基に、複雑な梁の形状に対応した補強用鉄骨を新設しました。これにより、デジタルサイネージスクリーンの安全かつ確実な取り付けを実現しました。

また、本工事では火花が発生しない無火気工法を採用し、火災リスクを回避することで、安全性を確保しました。点群データを活用した正確な施工図作成と無火気工法の組み合わせにより、課題の多い現場条件に対応し、工事を無事に完了させることができました。


 ケース5:確認申請に必要な既存建物の調査・BIM作成

当社では設計事務所も併設しており、確認申請業務も行っています。今回の案件では、とある工場の増築および改修工事のご依頼を受け、確認申請に必要な図面作成を担当しました。

対象となった敷地内には、既存の工場、事務所、倉庫に加えて製品貯蔵タンクや重油タンクが点在しており、広大な敷地全体を正確に把握する必要がありました。このため、敷地全体の配置図を作成する作業は非常に複雑で困難なものでした。

そこで、BLK360(レーザースキャナー)を使用して現場を計測し、取得した点群データをBIMソフトウェア「GLOOBE」に読み込むことで、設計図面を効率的かつ正確に作成しました。この手法により、従来の手作業では困難だった広範囲かつ詳細な現場のデータを短時間で収集し、配置図の正確性を高めることができました。

BIMを活用することで、確認申請に必要な設計図書を迅速に整備し、円滑な申請プロセスを実現しました。また、点群データの利用により、現場の正確な状況を把握しながら設計を進めることができ、増築および改修計画におけるリスクの低減にも寄与しました。


ケース6:図面が現存しない重要文化財の計測

古い建物や図面が現存しない重要文化財の測量·記録に3Dスキャナー(BLK360)を活用することは非常に効果的です。このような技術は、文化財の保護、修復そしてデジタル記憶のために重要な役割を果たします。

今回の案件でも、市内にある、とある重要文化財を作成いたしました。以下に具体的な活用方法とメリットを挙げます。

1.3Dスキャニング(BLK360)

 ·古い建物の現地計測に高精度レーザースキャナー(BLK360)を使用

 ·点群データを取得し、現場の正確な状況をデジタルで記録

2.点群データ処理(トレンドポイント)

 ·取得した点群データを専用ソフト(トレンドポイント)で処理

 ·ノイズ除去や位置合わせを行い、建物全体の詳細なモデルを構築

3.BIMモデリング(GLOOBE)

 ·点群データを基にBIM設計ソフト(GLOOBE)でモデリング

 ·建物の3Dモデルを作成し、パースや平面·立面図を生成

このプロセスのメリット

 ·高精度:BLK360と点群処理で精密なデータ取得が可能

 ·効率的:手作業の測量より迅速で正確

 ·視覚化:BIMソフトで3Dモデルや各種図面を作成し、関係者にわかりやすい形で提供可能

 ·保存と活用:文化財のデジタル保存としても重要で、今後の修復や研究に役立つ作成した3Dモデルをインタラクティブに表示することで

  一般公開や教育資料として利用可能です.

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